2026年5月27日

こんにちは。
院長の入谷です。
最近、ニュースでも「麻疹(はしか)」という言葉を耳にする機会が増えてきました。
「子どもの病気でしょ?」
「昔ワクチン打ったから大丈夫では?」
そう思われる方も多いのですが、実は今、大人の麻疹が問題になっています。
麻疹は“感染力が桁違い”です
麻疹の特徴は、とにかく感染力が強いこと。
インフルエンザや新型コロナよりも感染力が高く、同じ空間にいただけでも感染することがあります。
しかも、
・発熱
・咳
・鼻水
・結膜炎
など、「普通の風邪」に見える初期症状から始まるため、最初は見逃されやすい感染症です。
実は怖いのは「肺炎」
麻疹というと「発疹」のイメージが強いですが、呼吸器内科医として注意したいのは“肺炎”です。
麻疹(はしか)による肺炎は、麻疹の二大死因の一つであり、最も重篤な合併症です。
特に大人の麻疹は重症化しやすく、
・麻疹肺炎
・細菌性肺炎
・脳炎
などを起こすことがあります。
「たかが発熱」では済まないこともある感染症です。
「自分は大丈夫」が一番危険です
ここで意外と知られていないポイントがあります。
それは、
“ワクチンを打った記憶があっても安心とは限らない”
ということ。
年代によって、
ワクチン1回世代
接種制度変更の狭間世代
接種歴が曖昧な世代
が存在します。
特に40〜50代では、
「子どもの頃に自然感染したと思っていた」
「親に聞いても分からない」
というケースも少なくありません。
「抗体を調べる」という選択肢
実は、麻疹は抗体検査で免疫の有無を確認できます。
海外渡航前や、
医療従事者
教育関係
子育て世代
人と接する仕事
の方は、一度確認しておく価値があります。
ここで大事なのは、
“自分を守る”だけでなく、“周囲を守る”感染症対策
だということ。
麻疹は感染力が強いため、
「知らないうちに広げてしまう」
ことが起こり得ます。
だからこそ、
“症状が出てから”ではなく、
“元気な時に確認しておく”
ことが重要です。
咳が長引く時は要注意
麻疹でも咳症状が強く出ることがあります。
「風邪だと思っていたら違った」
というケースもあるため、
高熱
発疹
強い咳
周囲で流行
などがある場合は、早めの相談をおすすめします。
最後に
麻疹は、ワクチンによって予防できる感染症です。
一方で、
「昔の病気だから大丈夫」
という油断が、一番の落とし穴かもしれません。
気になる方は、抗体検査やワクチンについてお気軽にご相談ください。
院長 入谷