2026年5月04日

こんにちは。喘息専門医の入谷です。
本日は喘息に使われる漢方薬について記事を書きたいと思います。
気管支喘息の治療は、吸入薬などの現代医療が基本ですが、漢方薬を併用することで症状コントロールが安定するケースがあります。
患者さんの体質や症状に応じて漢方を適切に使い分けています。
■発作期に使用する漢方
喘息発作時には以下を使用することがあります。
・麻杏甘石湯(55)
・五虎湯(80)
ただし、発作期はまず吸入治療が優先であり、漢方の出番は限定的です。
■咳が長引く・ストレス関連の喘息
実臨床で多いのは、ストレスや不安が関与する咳症状です。
その場合は
・神秘湯(85)
・柴朴湯(96)
が有効なケースがあります。
特に柴朴湯は入谷はよく使います
■鼻炎を伴う喘息(上気道との関係)
鼻炎や後鼻漏がある場合は
・小青竜湯(19)
を併用することで、咳の改善につながることがあります。
■寛解期・体質改善
症状が落ち着いている時期は再発予防が重要です。
・柴朴湯(96)
・竹茹温胆湯(91)(不眠がある場合)
・参蘇飲(66)(胃腸虚弱)
体質に合わせて選択します。
■当院の治療方針
当院では、
・吸入治療(ICS/LABA)
・呼吸機能検査・FeNO
などの現代医療を中心に行いながら、漢方を組み合わせることで治療効果を高めています。
■まとめ
気管支喘息は「薬を増やす」ではなく、適切に組み合わせることが重要です。
方南町で喘息や長引く咳にお困りの患者さんはご相談ください。
■参考文献
・日本呼吸器学会 喘息予防・管理ガイドライン2023
・Global Initiative for Asthma(GINA)2024
・日本東洋医学会 EBM委員会報告