肺炎
肺炎

肺炎は、肺の奥にある肺胞(はいほう)に細菌やウイルスなどが感染し、炎症が起こる病気です。肺胞は酸素と二酸化炭素を交換する場所で、炎症が起こると呼吸機能が低下し、発熱や咳、息苦しさなどの症状が出ます。
風邪と似た症状を示しますが、感染の場所が異なります。風邪は喉や鼻の炎症であるのに対し、肺炎は肺そのものの感染症です。放置すると重症化して呼吸不全に至ることもあるため、高熱や咳が2〜3日以上続く場合には早めの受診が大切です。
肺炎の原因は、感染性とその他の肺炎・肺疾患(特殊な原因によるもの)に分かれます。
最も多いのが肺炎球菌によるものです。風邪や誤嚥(ごえん)などをきっかけに発症します。
インフルエンザウイルスや新型コロナウイルスなどが原因で、抗菌薬は効きません。
カビ(アスペルギルスなど)による感染で、免疫力が低下している方に多く見られます。
比較的若い世代に多く、乾いた咳が長引くのが特徴です。
飲食物や唾液が気管に入り、肺に細菌が感染して起こります。
薬剤、膠原病、アレルギーなどが原因で肺が硬くなるタイプ。
心臓や重度の炎症により肺に水が溜まる状態です。
高齢者では「元気がない」「食べられない」などの軽い症状のこともあります。
進行すると唇が紫色になる(チアノーゼ)など、呼吸不全のサインが見られる場合もあります。
当クリニックでは、症状や診察所見から肺炎が疑われる場合、以下の検査を行います。
肺に炎症や影があるかを確認します。
白血球やCRPなど炎症の程度を評価します。
呼吸状態の確認を行います。
※胸部CT検査や入院が必要と判断される場合には、連携病院へ速やかにご紹介いたします。
肺炎の治療は、原因と重症度によって異なります。
抗菌薬の内服や、咳止め・去痰薬・解熱剤などを使用します。
ご自宅での安静と十分な水分・栄養補給を心がけてください。
症状が改善するまでは定期的な再診で経過を確認します。
点滴治療や酸素投与が必要な場合には、近隣の総合病院・専門病院と連携し、スムーズに紹介・搬送できる体制を整えています。
自己判断で薬を中断したり無理をして外出すると、再発や悪化につながることがあります。
肺炎球菌ワクチンは、65歳以上の方を対象に定期接種が行われています。インフルエンザワクチンとの併用で重症化を防ぐ効果が期待できます。
肺炎は、風邪に似た症状でも重症化しやすい呼吸器感染症です。当クリニックでは、軽症肺炎の診断・治療を中心に行い、重症が疑われる場合には、速やかに連携病院へご紹介いたします。
方南町呼吸器内科せきとぜんそくのクリニックでは、呼吸器専門医がレントゲン・血液検査・酸素濃度測定などを行い、患者様の状態に応じて最適な対応をいたします。
「高熱や咳が続く」「息苦しい」「風邪が治らない」と感じたら、方南町駅徒歩1分の呼吸器専門クリニックへご相談ください。
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