咳の原因は、肺や気管支だけでなく、心臓・胃腸・鼻や喉・アレルギーなど、体のさまざまな部分に関係しています。
呼吸器専門医は、これらを総合的に見極めることができます。
「咳でどの科に行けばよいかを迷っている」という方も、まずはご相談ください。
内科
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咳の原因は、肺や気管支だけでなく、心臓・胃腸・鼻や喉・アレルギーなど、体のさまざまな部分に関係しています。
呼吸器専門医は、これらを総合的に見極めることができます。
「咳でどの科に行けばよいかを迷っている」という方も、まずはご相談ください。
医療法人社団勝榮会では包括的な咳の治療を目指しており、耳鼻咽喉科、循環器科、皮膚科、消化器科など、当院から徒歩数分の関連病院(方南町駅前クリニック)と連携し、必要に応じて専門的な診療へつなげます。
また咳以外にも、高血圧、高脂血症、糖尿病など慢性疾患も診療いたします。
気管支炎は、気管支に炎症が起こる病気で、原因や経過によって「急性気管支炎」と「慢性気管支炎」に分けられます。
急性気管支炎は、主にウイルスや細菌感染によって発症します。風邪の延長のように始まり、強い咳や痰、発熱、胸の違和感などが現れるのが特徴です。多くはウイルスが原因のため、抗ウイルス薬がない場合は、咳や熱を和らげる対症療法を行います。鎮咳薬、去痰薬、解熱鎮痛薬などを用いながら、症状を軽減し自然治癒を促します。
一方、慢性気管支炎は、喫煙や大気汚染、アレルギーなどの刺激が長期的に続くことで発症し、代表的な疾患がCOPD(慢性閉塞性肺疾患)です。慢性的な咳や痰が続く場合は、単なる風邪ではなく、早めの受診が大切です。当院では、呼吸器専門医が検査を行い、原因に合わせた適切な治療を行っています。
心臓喘息は、気管支の病気ではなく、心臓の働きが低下することで起こる呼吸の症状です。心臓のポンプ機能が弱くなると、肺に血液がうっ滞し、肺に水分がたまって(肺うっ血)呼吸が苦しくなります。その際、ゼーゼー・ヒューヒューといった喘鳴(ぜんめい)が出るため、「喘息」と呼ばれていますが、実際には心不全の一症状です。
夜間や明け方に突然、咳や息苦しさで目が覚めることが多く、横になると苦しくなり、座ると楽になるのが特徴です。風邪や気温の変化、過労、塩分のとりすぎなどが引き金になることもあります。
治療では、心不全を改善することが第一です。利尿薬で体の余分な水分を減らしたり、心臓の働きを助ける薬を用います。気管支拡張薬は基本的に効果が少ないため、自己判断で喘息薬を使うのは注意が必要です。
夜間の咳や呼吸苦が続く方は、早めに医師へご相談ください。心臓と肺、どちらの原因かを正確に見極めることが大切です。
胃食道逆流症(GERD:ガード)は、胃酸が食道に逆流して炎症を起こす病気です。通常、食道と胃の間には逆流を防ぐ仕組みがありますが、その働きが弱まると、胃酸が食道に上がってしまい、胸やけ、のどの違和感、咳、声のかすれなどの症状が現れます。
特に「風邪ではないのに咳が長く続く」「横になると咳き込みやすい」「朝起きると喉がイガイガする」といった場合は、逆流性咳嗽と呼ばれる、胃酸の逆流による咳の可能性があります。
原因には、食べ過ぎ、脂っこい食事、アルコール、肥満、加齢、姿勢などの生活習慣が関係しています。治療は、胃酸の分泌を抑える薬や、逆流を防ぐ生活改善(食後すぐに横にならない・枕を高くするなど)を組み合わせて行います。
長引く咳や胸やけでお悩みの方は、呼吸器内科での評価をおすすめします。
咳の原因が胃からきていることもありますので、ぜひ一度ご相談ください。
睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)は、眠っている間に呼吸が何度も止まる病気です。睡眠中に10秒以上の無呼吸が1時間に5回以上ある場合に診断され、放置すると高血圧や心臓病、脳卒中などのリスクが高まります。
寝ている間に呼吸が止まると、体が酸素不足になり、無意識のうちに何度も覚醒してしまいます。そのため、熟睡できず、日中の強い眠気や集中力の低下、頭痛、倦怠感などの症状が出ます。
原因は、肥満やあごの形、加齢、アルコール、喫煙などが関係しています。「いびきが大きい」「寝ている間に息が止まっていると言われた」「朝起きても疲れが取れない」という方は注意が必要です。
当院では、自宅でできる簡易睡眠検査を行い、重症度に応じてCPAP(シーパップ:持続陽圧呼吸療法)などの治療を行います。思い当たる症状がある方は、お早めにご相談ください。
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